皆さん、こんにちは。今回は、延岡市が2025年3月31日に公表予定の「延岡市立地適正化計画」について、特に空き家対策の観点から詳しくご紹介します。
人口減少や高齢化が進む中、適切な対策を取らなければ空き家の増加は避けられません。
この記事では、立地適正化計画が空き家問題にどのように関わり、私たちがどのように対応していくべきかを探っていきます。
立地適正化計画とは
まず、「立地適正化計画」という言葉自体が聞き慣れないかもしれません。
簡単に言えば、これは「コンパクトで暮らしやすい街づくり」を目指すための計画です。
具体的には、以下のような目的を持っています
- 人口減少・高齢化に対応した街づくり
- 生活サービスの維持・向上
- 公共交通の維持・確保
- 災害に強い安全な街づくり
この計画は、国の「都市再生特別措置法」に基づいて、各市町村が作成するものです。
延岡市の現状と課題
延岡市も、多くの地方都市と同じく、人口減少と高齢化という大きな課題に直面しています。
2018年の住宅・土地統計調査によれば、延岡市の空き家率は約15%となっています。
この数字は全国平均とほぼ同等ですが、今後さらに増加する可能性があります。
このまま何も対策を取らなければ、以下のような問題が起こる可能性があります
- 市街地の人口密度低下
- 空き家の増加
- 医療・福祉・商業などの生活サービスの低下
- 公共交通の衰退
- 市民の生活の質の低下
- 都市の持続性や活力の低下
こうした問題を防ぎ、将来世代にわたって安全で暮らしやすい環境を整えるため、延岡市は立地適正化計画を策定することにしました。
計画の概要

この計画は、人口減少や高齢化が進む中で、持続可能なまちづくりを目指すために策定されました。
計画の主な内容は以下の通りです。
人口密度を維持し、生活サービスや公共交通を確保するために、居住を誘導する区域
医療・福祉・商業等の都市機能を誘導・集約し、効率的なサービス提供を図る区域
都市機能誘導区域内で維持または立地を誘導する施設(医療・福祉・商業・子育て等の機能を有する施設)
災害リスクの高い地域への対応や、安全なまちづくりの方針
これらの要素を組み合わせて、コンパクトで暮らしやすい街づくりを目指します。
この計画は短期的または強制的に進めるものではなく、長期的にゆるやかな誘導により課題解決を図り、次世代に引き継いでいくためのものです。
計画の公表日は2025年3月31日に予定されており、公表日から届出制度が開始されます。
立地適正化計画と空き家問題の関連性
立地適正化計画は、空き家問題と密接に関連しています。
以下に、その関連性について詳しく見ていきましょう。
- 居住誘導区域内の空き家活用
居住誘導区域は、将来的に人口密度を維持したい区域です。
この区域内の空き家は、立地の良さから活用の可能性が高まります。
例えば、若い世代や子育て世帯向けの住宅としてリノベーションを行ったり、シェアハウスとして活用したりすることが考えられます。 - 空き家の発生抑制
居住誘導区域内に人口を集約することで、この区域内での新たな空き家の発生を抑制できる可能性があります。
人口密度が維持されれば、地域コミュニティも活性化し、空き家の発生リスクが低下します。 - 空き家の戦略的な除却
居住誘導区域外の空き家については、計画的な除却を検討することができます。
特に、老朽化が進み危険な状態にある空き家や、今後の活用が見込めない空き家については、積極的に除却を進めることで、安全で良好な住環境を確保することができます。 - 空き家の用途転換
都市機能誘導区域内の空き家は、商業施設や福祉施設などへの転換が期待できます。
例えば、古民家を改装してカフェやゲストハウスにしたり、高齢者向けの小規模多機能型居宅介護施設に転用したりすることが考えられます。 - 公共交通との連携
立地適正化計画では、公共交通の維持・確保も重要な要素です。
公共交通の利便性が高まれば、空き家の活用可能性も高まります。
例えば、駅やバス停の近くの空き家は、通勤・通学に便利な物件として注目を集める可能性があります。
空き家所有者の方へ10個のアドバイス

空き家をお持ちの方は、この立地適正化計画を空き家活用のチャンスと捉えることができます。
以下に、空き家所有者の方々へのアドバイスをまとめます。
- 立地の確認
まず、お持ちの空き家が居住誘導区域内にあるか、都市機能誘導区域内にあるかを確認しましょう。
これにより、今後の活用の方向性が見えてきます。 - 建物の状態チェック
空き家の状態を定期的にチェックすることが重要です。
放置すると急速に劣化が進むため、早めの対応が必要です。 - 活用の検討
居住用だけでなく、商業用や福祉施設などへの転用も視野に入れましょう。
特に都市機能誘導区域内の空き家は、多様な活用の可能性があります。 - リノベーションの検討
建物の基本構造が健全であれば、リノベーションによって新たな価値を生み出すことができます。
現代のニーズに合わせた改修を検討しましょう。 - 賃貸活用の検討
売却だけでなく、賃貸活用も選択肢の一つです。
長期的な収入源となる可能性があります。 - 除却の検討
建物の老朽化が進んでいる場合や、今後の活用が見込めない場合は、除却を検討しましょう。
更地にすることで、新たな活用の可能性が広がります。 - 専門家への相談
不動産会社や行政の相談窓口を積極的に活用しましょう。
専門家のアドバイスを受けることで、最適な選択ができます。 - 補助金の確認
空き家の活用や除却に関する補助金制度を確認しましょう。
自治体によって様々な支援制度があります。 - 税金の確認
空き家の固定資産税や相続税について確認しましょう。
特に、居住誘導区域外の空き家は、将来的に税負担が増える可能性があります。 - 地域への貢献を考える
空き家の活用は、個人の資産活用だけでなく、地域への貢献にもつながります。
地域のニーズに合わせた活用方法を考えてみましょう。

立地適正化計画がもたらす8個の効果
立地適正化計画が適切に実施されれば、空き家対策を含め、以下のような効果が期待できます。
- 生活利便性の向上
必要な施設やサービスが集約されることで、日常生活がより便利になります。
これは、空き家の活用にもプラスの影響を与えます。 - 公共交通の維持・改善
人口密度が維持されることで、バスや電車などの公共交通の運営が持続可能になります。
公共交通の利便性向上は、空き家の価値向上にもつながります。 - 医療・福祉サービスの充実
必要な施設が適切に配置されることで、高齢者も安心して暮らせる環境が整います。
これは、高齢者向けの空き家活用にも新たな可能性を開きます。 - 災害に強い街づくり
防災指針に基づいて、より安全な地域への居住誘導が進みます。
これにより、災害リスクの高い地域の空き家問題にも対応できます。 - 財政負担の軽減
インフラ維持費用の削減や効率的な行政サービスの提供が可能になります。
これは、空き家対策への行政支援の継続にもつながります。 - 環境負荷の低減
コンパクトな街づくりにより、自動車依存が減少し、CO2排出量の削減につながります。
環境に配慮した空き家活用も注目されるでしょう。 - 空き家の減少と有効活用
計画的な居住誘導と都市機能の集約により、空き家の発生を抑制し、既存の空き家の有効活用が促進されます。 - 地域コミュニティの活性化
人口密度の維持と施設の集約により、地域コミュニティの活性化が期待できます。
これは、空き家の見守りや活用にも好影響を与えます。
まとめ
延岡市立地適正化計画は、空き家問題に取り組む上で重要な指針となります。
この計画を活用することで、空き家の削減と有効活用を進め、より魅力的で持続可能な街づくりに貢献できるでしょう。
立地適正化計画は、行政だけでなく、私たち事業者や市民一人ひとりの協力があって初めて成功するものです。
「自分たちの街は自分たちでつくる」という意識を持ち、積極的に関わっていくことが大切です。
空き家は確かに課題ですが、見方を変えれば地域の大切な資源でもあります。
これらを有効活用することで、延岡市をより魅力的で活力ある街にしていけると信じています。
㈱タウンマネージャーのべおかは、この計画を踏まえて、空き家所有者の皆様や地域社会と協力しながら、延岡市の空き家問題の解決に向けて積極的に取り組んでいきます。